ある地方公務員のひとりごと

ある地方公務員のひとりごとです。

仕事がつまらなくって

 前から薄々感じていたが、いよいよ仕事がつまらなくなった。基礎自治体の職員というものはかくも地味なものなのか。毎日のルーティンワーク。目立たないがなくなりもしない事務事業。代り映えしない役所。意味のないクレームをつける住民。目の付け所がズレ過ぎる議員。疲弊する地域経済。このような環境で私が一体何の役に立てるというのだろう。

 ここ数年ルーティンワークがメインの部署のおかげで暇が生まれた。私にとって余暇は悩みのタネであり、今このように苦しんでいる。私でなくでも回る業務、できる仕事。私はなぜここにいるのだろうか。「ここではないどこか」があるのだろうか。

 とはいえ、入庁してから10年以上経つのにも関わらず、私にとってずっと地方自治体とは謎の多い組織であり続けている。自分が家庭の事情で「ここではないどこか」から動けないのだとしたら、せめて自分がいる場所のことを少しでも深く理解することが私の人生にとって建設的だろうと考えた。

 そこで、ランダムに日記をつけることにした。私の基礎自治体に対する思いを綴ることで何か世間の役に立つとは到底思わないが、しかし、せめて鎮魂歌として書き続けよう。そして願わくば、少しでも地方自治というものの深みにハマってみたい。